南部篇・明治以降/第36話

南部家ゆかりのもの 南部氏ゆかりのものは青森県、岩手県に多数残されており、これらを見ることによって南部氏の変遷を辿る事ができます。三戸町立歴史民俗資料館には、家臣の武具や装束、古文書などが展示されています。大名長上下は江戸時代の武家の礼服であり、南部家が寄贈したものです。このほか、県重宝の黄金橋青銅擬宝珠が展示されています。12代・政行が詠進した和歌が天皇の御心に叶い、恩賞として従四位下に叙された時、この擬宝珠で飾った橋をかけたとされています。
 盛岡市の盛岡城跡(岩手)公園は、かつて盛岡城があった場所です。もりおか歴史文化館には、南部家が三戸から盛岡に拠点を移した後の時代に関わる様々な資料が展示してあります。館内入り口付近には歴史年表などが展示してあり、その奥には新山船橋の縮尺模型が展示されています。新山船橋は北上川に架けられていた橋で、奥州街道に繋がっていました。北上川はたびたび氾濫を起こすため、船を並べて鎖で繋ぎ、その上に板を渡し、人馬が往来できるように工夫されていました。
 さらに奥へ進むと不動明王打出五枚胴具足をはじめとして、信直が使用していたとされる白羅紗地日の出紋(複製)、緋羅紗地合羽(複製)、鶴印三匁火縄銃・亀印三匁火縄銃などが展示してあります。南部家ゆかりの品々のコーナーには大名婚礼調度などが展示されています。
 南部光行が、甲斐国から陸奥国糠部群へ入部して以来、広大な領地を有していた偉大なる南部家の歴史を伝えています。(金さん)






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